二次元に逝く

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二次元に逝く:第7回「ミスをしたっていいじゃないか人間だもの・・・」

最近、一気に暑くなりましたね。まだ6月だってのによ

このまま、7月~8月になったら大変そうだなと思い始めましたが、まぁ未来のことを考えてもしょうがないなの精神で考えないようにします。自分の将来は不安ですが・・・

 

さて、今回は、誤植が多いが人気も高い「ゲーメスト」を取り上げていこうと思います。ゲーメストなにそれ?という人も多いと思いますので、軽く紹介しますと

新声社が1986年から1999年まで発行していたゲーム雑誌で、おもにアーケードゲームを専門に扱っておりその専門性の高さから全盛期にはなんと30万部に達し人気を得ていたのだが、新声社の倒産と共に廃刊となってしまいました。

 

ゲーメストってな~に?

ゲーメストは新声社が、当時大手であったビデオゲームサークルVG2(ベリーグット・ビデオサークル)に「VG2の会報を商業誌ベースで再現してほしい」と声をかけたのきっかけに隔月刊誌として1986年に創刊(同年5年)。

創刊号表紙の煽り文が「ゲームファンのためのハイスコアマガジン」であったように

創刊当初は主にアーケードのシューティングゲームを主に取り上げていた。

ただ、初期はアーケードゲーム攻略に特化するわけではなく、『ゼルダの伝説』や『マイティボンジャック』などのテレビゲームやパソコンゲームなども取り上げていた。

第6号より月刊化、その後対戦格闘ゲームのブームに乗っかり着実に部数を増やしていき、1994年の第116号からは月2回刊化。

アーケードの代表的存在で、非常に濃厚な攻略記事が掲載されていたのが特徴で、当時のアーケードゲーマーのバイブルになっていた。

1999年に新声社の突然の倒産により最終号を出せずに惜しくも廃刊となった。。。

事実上の最終号は1999年の8月30日刊の第274号(9月30日号)

 

その後、同誌スタッフの多くがアスキー(現在のエンターブレイン)へ移り、アーケードゲーム専門雑誌「月刊アルカディア」を創刊した。

 

 

 

 

いくぜ、同人誌のノリだ!

非常に独特なノリと勢いが特徴で、創刊時の合言葉は「いくぜ、同人誌のノリだ!」であり、それも相まって創刊からしばらく誌面で、ゲームサークルのメンバーが次々と参加。後期の読者投稿ページは常連投稿者などが多かったこともあいまって、他のゲーム雑誌とは一線を画しており、その理由は他のゲーム雑誌が新作ゲームの紹介や基本的な攻略に留まっていた中で、ゲーメストに掲載される攻略記事は、もはや研究発表と言ってもいいほどの濃厚な内容で、「めくり」などの新語もうまれるほどだった。

めくりとは、対戦格闘ゲーム用語。相手をぎりぎりで飛び越すようにしながら攻撃することによって、防御操作のレバー入れの方向を迷わせる技術。または、着地後に連続攻撃を入れやすくするため、相手を飛び越すようにしながら背中側に攻撃を当てること。「背中の皮めくり」が語源。当時は同じ技術に対して「裏まわり」などの別呼称も存在したが、現在も一般的に「めくり」が使われている。

これは、巷のゲームセンターのハイレベルなプレイヤーが引き抜かれゲーメストのライターになっていたからである。そのため記事内容もゲーマー目線で読者との距離感が近く、現在のゲームセンターの最先端の情報が得られるアーケードゲーマー必須のバイブルで一般人や少しゲームをかじった程度の人間ではノリに付いていく事はおろか、意味さえも読み取れない状況になってしまっていた。

ライターがやり込めば記事内容も増えるので、同じゲームでもキャラクターごとに記述量が違ったり、ライターの愛着のあるゲームやキャラクターの攻略が細々と続くようなこともあった。全盛期はページ数が増えすぎて、中綴じの本が簡単に崩壊しまうほどの厚みになっており、そのことも度々ネタにされた。

ゲーマーがやりこみ記事を書く、それをみたゲーマーがおもしろがる、そしてゲームをやり込む、そして記事を書くというガチゲーマーのための永久機関となっていたとかいないとか・・・

 

まさにカオス、同人誌特有のフットワークの軽さと読者やライターのノリの良さが相まって、当時の良さが滲み出ていました。今の時代も良いのですが、この時代も楽しそうで羨ましいなと思ってしまいます。

 

ゲーメヌトお約束の誤植乱舞!!

ゲーメストといえば、「インド人を右に」などの誤植が多いことで知られた雑誌でもあります。その理由は、当時のゲーメストの執筆者の大部分はゲームセンターからスカウトされた上級ゲーマーたちで、彼らはライターとしての経験がなく、酷い悪筆で、それらを校正するはずの編集者も高度なプレイ技術を持つゲーマーライターに対して立場が弱く、ライター側が修正を嫌えば従わざる得ないという、今の時代では絶対にありえないようなことがまかり通ってしまうため、誤植が増えた原因の一つだという。。。

原稿は写植オペレーターが入力して写植をつくり版下に貼り付けていくのだが、オペレーターはゲームに詳しくないので、解読不可能だと適当な文字をとりあえず入れちゃえと打ち込むのだが、編集部で校正する時間もないため誤植が連発。

そこで編集部でPCを導入することで手書き原稿をPC入力することにした。

PC入力にすることで読めない文字をライターに直接聞けるメリットもあった。そしてライターにもPCでの原稿作成を依頼し、ゲーメストのデジタル化は急速に進んだ。

ところが変換ミスが多発し、デジタル入稿なら締切が延ばせるとライター達が悪い意味で学習してしまい、編集する時間が相変わらず確保出来なくなってしまったそうだ。

誤植といえばゲーメヌトと呼ばれるほど多く、その多さは誤植のない号がないといってもいいレベルであり、誤植撲滅を誓った2行後に誤植したり(鶏でも3歩なのに・・・)、「前号の『前号の誤りと訂正』に誤りがありました」なんてこともあった。

しかし、あまりにも酷すぎたためか逆にネタとして読者に定着していき、ゲーメスト側からネタにして「わざと誤植した部分があります!見つけた方にはプレゼント進呈」という企画をするのだが、その企画はあまのりの誤植の多さに本来の正解が埋もれてしまい、一番面白い誤植を見つけた読者にプレゼソト進呈というなんとも予想通りの結果に終わっている。

ダーメスト誤植原因のまとめ

  • 締切時間の厳しさによる校正時刊の減少
  • ワープロを使わず原稿を手書きしており、手書きの字が非常に汚かった
  • 写植を外部委託していたのだが、写植担当がゲームやキヶテクターを知らなかった
  • 発行当時からのベテラランうイターたちの退社、残ったテイターの大半がただだのゲーマー上がりだった

 などなど、様々な要因が重なった結果として大量の誤植が生まれたのである。

 

ゲー〆ヌト有名な誤植まとめ

 (正→誤)

などゲーメストを知らなくても日にしたことがある人は多いのではないだろうか。

 ちなみにザンギュラ~の際はさすがにライターも怒り、写植業者に文句をつけようと原稿を見直したらどう見てもザンギュラのスーパーウリアッ上としか読めなかったそうだ。

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 誤植以外にも写真とキャプツョンの説明が間違っていたり(ブレイクスパイラルの説明をしているが写真はカイザーウェイブ)、写真の順番が間違っていたり(コンポを説明し「三段でこの威力!」などと謳っていたが写真では体力が増えていた)、「満タンからのこの減り!」とか言っておきなが体力ゲージが見切れていたりなどは日常茶飯事だった。

また誤植以外にも、

  • 応募者プレゼント紹介は○○ページ!→漫画のページ
  • 9月30日発売号のプレゼント応募ハガキの締め切りが9月30日必着

 などインパクトの強い問違いが多かった。。。

 

キャラが濃く、そしてレベルの高い読者

ゲーメストには「アイランド」という読者投稿コーナーが存在し、当時のアーケードゲームに関連した文章・イラスト・マンガが投稿されていた。

この、濃くそしてクセの強い雑誌の愛読する読者、そして当時、同種の雑誌がほとんどなかったという環境も合わさって、レベルや人気も高く、これをまとめた「ゲーメストアイランド血風録」などとして単行本化もされている。

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ここでの投稿作家から、イラストレーター・漫画家に転身したものも多く、プロへの登竜門としても機能していた。

例を挙げると

などといった方々がゲーメストを通じてプロへと転身していった。。。

とりわけアーケードゲームをネタにした、読者からの4コママンガ投稿ページである「ゲーパロ4コマグランプリ」は特に人気が高く、単行本の売上は本誌やコミック以上であったとも言われ、今でもファンの間では語り草となっている。

 

伝説の終わる

1999年に新声社の突然の倒産により最終号を出せずに廃刊となった。

事実上の最終号は1999年8月30日刊の第274号(9月30日号)。

その後、同誌スタッフの多くがアスキー(現在のエンターブレイン)へ移り、アーケードゲーム専門雑誌「月間アルカディア」を創刊した。がしかしアルカディアも惜しまれつつ廃刊となってしまった。。。

 

 

あとがき

最近というか、このネットが普及したご時世で紙媒体は斜陽業界と呼ばれていますが

紙媒体には紙媒体の良さがあり、電子書籍とは違った良さがあります。

実際、なくなったらなくなったらでみなさん寂しくなるとおもうのですよ

ですが、情報の速さや字数制限そして印刷にかかるコストを含めるとなかなか厳しいところもありますが、うまいことやっていってほしいです。。。

ハナシは変わりますが、ファミ通と電撃を買ったのですがね

いやぁ~あれはなかなかおもしろかった。内容の濃さとボリュームがすごかったですね

さすがプロと思いましたが、この裏には出版社様の多大なるご苦労があったのでしょうね。。。では、そろそろこのへんで・・・

 

 

 

まぁ、アニメーターほどではないけど下請けの編集プロダクションも中抜きのせいでなかなかブラックだけどな!!